臨床検査技師に向いている人の特徴5選【現役技師が解説します】

臨床検査技師
・臨床検査技師に向いているのはどんな人?
・臨床検査技師にはどんな性格の人がいるの?

臨床検査技師の性質を現役臨床検査技師がまとめてみました。ここでは病院で働く技師のリアルな声をお届けします。よくある転職サイトでは伝えきれないところまで掘り下げます。

いい面も悪い面もお伝えしていくので、これから臨床検査技師を目指す人は参考にしてみてください。

はじめに言いますが、あくまでも個人的見解が含まれます。

全員がこんな人じゃないので、安心(?)してくださいね。

✔ この記事の内容
・現役技師から見た臨床検査技師に向いている人5選

臨床検査技師にはどんな人が向いている?

  1. 細かい作業が得意な人、手先が器用な人
  2. 就職しても勉強する意欲がある人
  3. 年功序列に耐えられる人
  4. 人前に出るのが得意ではない人
  5. 成果が見えなくても地道に頑張れる人

順番に説明していきます。

①細かい作業が得意な人、手先が器用な人

機械化が進んでいるとはいえ、まだまだ人の手が必要な臨床検査技師。

ピペットでマイクロ単位の検体を扱うこともしばしばあります。少量の差が検査に影響を与えることもあるので細かい作業が得意な人は有利です。

また検査技師は仕事の幅が広いのでいくつもの作業を同時にこなす器用さも必要です。

小さいクリニックだと検体系も生理検査系も両方の仕事をこなすこともあります。

そして時間に追われてタイマーを持ちながら仕事をすることもあるくらい忙しい施設もあります。

臨床検査技師は知識だけ必要なのではなく、頭の中で作業の効率を考えながら仕事することも必要になってきます。

不器用な人は入職したら苦労するかも

②就職した後も勉強する意欲がある人

医療は発展していくものなので、新しい検査方法や新しい機械が出るたびに知識を更新していかないといけません。

全国や各都道府県別の検査学会や企業の勉強会に土日を返上して参加したり、そこで症例の発表をしたりすることもあります。発表があるとなると、普段の業務と別にその準備が必要になってきます。

また、臨床検査技師は国家資格を取った先に認定検査技師という資格が取れます。施設や部署によってはその資格をとることを必須としているところもあります。

医療職ではどの職種もそうですが、一生勉強していく職業です。

先輩技師を頼って勉強しているよ

③年功序列に耐えられる人

これは完全に個人的な意見になります

年功序列がまだまだ根づいてる職種だと思います。優秀な人が技師長や主任になって上の立場にいるとは限りません。

年齢が上の人から順番に役職についていくイメージです。少なくとも私の施設ではそうですね。

上司の意見は通りやすく、部下の意見は通りにくい、まさしく年功序列です。

また、ドクターの指示は絶対です。臨床検査技師が患者へ直接診断できるわけではないので、必ずドクターの指示が必要になります。

自分の能力を試したい人や我が道を貫きたい人は向いてないかもしれません。

上司の意見を素直に聞けるほうがスムーズに仕事進むよ~

④人前に出るのが得意ではない人

臨床検査技師になった人でよく耳にするのがこれです。

人前に出るのが得意じゃない。人とあまり関わりたくない。など内気な人が多い気がします。

検体系の部署に配属されるとほぼ患者に接することはありません。業務に採血や患者説明がある場合は患者さんに会うことはあるけど、それ以外は検体と向き合う日々です。

あまり人前に出るのが得意でない人は検体系をオススメします。

患者を直接検査したいなら生理検査を希望するべきです。ただし、施設によっては自分で部署を選ぶことができないので、必ずしも生理検査に配属されるとは限りません。

臨床検査技師ではなく放射線技師とか薬剤師になるのもアリですね。

内気な人が多いんだね~

⑤成果が見えなくても地道に頑張れる人

臨床検査技師にはノルマなどはないので毎日同じ検査の繰り返しです。

臨床検査技師は医療職の中でも技術が必要になる職業です。顕微鏡を見て診断したり、超音波をとったりするのもコツコツと練習や勉強が必要になります。

すぐに一人前になれるわけではありません。

できるようになっても、現場ではできることが当たり前だから褒められることはありません。

採血を失敗したら患者さんに怒られるし、それこそ病気を見逃したら大変なことになります。

自分の仕事に責任とプライドを持ってできる人が向いています。

縁の下の力持ちとはこのこと

まとめ

今回は臨床検査技師に向いている人をまとめてみました。

  • 細かい作業が得意な人、手先が器用な人
  • 就職しても勉強する意欲がある人
  • 年功序列に耐えられる人
  • 人前に出るのが得意ではない人
  • 成果が見えなくても地道に頑張れる人

今回あげたものは一例になるので、絶対これが必要ではありません。

こんなひとが向いてるというだけで、これができないから仕事できないっていうわけではないです。

現役技師のわたしは入社1年目は不器用すぎて、仕事を覚えるのに人の倍くらい時間がかかって大変でした。しかし今は技師歴6年目で中堅になって後輩指導もしてます。

真面目に頑張っていれば評価してくれる人がいます。

自分に責任を持って仕事すること。

それは検査技師だけじゃなく社会人として必要なことですね。

それではまた。