・血液の検査をするために血液を採ることです
・注射は体の中に直接薬を入れることなので、採血とは違います
こんな人に向けての内容です。
・採血が上手な人の特徴
・採血が苦手な人が採血前にするべきこと
皆さんは採血ができる職業を知っていますか?
医師、看護師、そして「臨床検査技師」です。
今回は現役の臨床検査技師が採血が上手なひとの見分け方をお伝えします。
いつも採血を失敗されて痛い思いをする人、採血が大嫌いな人には必見です。
目次
採血とは
文字の通り、「血をとる」ことです。
注射は注射針で体の中に直接薬を入れることなので、採血とは別物になります。
採血は、体に異常がないかどうかを検査するためにお医者さんの指示で行います。
血をとることで貧血になる?
結論から言うと、貧血にはなりにくいです。
基本的には多くても大さじ1杯程度の量しか採血しません。
ヒトの体から大さじ1杯程度の血をとっても貧血にはなりません。
ただ採血管が何本も用意されているとたくさん採血されるのではないかと心配になりますよね。
しかし、採血管が何本もあるのには理由があるんです。
実は検査の項目によって、血液の状態を変える必要があります。
血液を早く固まらせたり、サラサラのまま維持したりしなければいけないのです。
採血管の中身は、それぞれ成分が違って血液の状態を変化させることができる仕組みになっています。
採血が上手な人の見分け方
採血が上手な人とはズバリ、採血の経験が豊富な人です。
採血も慣れると上手になるので、当たり前のことですが、医師や看護師でも経験が少なければ上手にはなりません。
採血経験が豊富な人の見分け方はこちらです。
- 手際がいい人
- 自信がありそうな人
- 患者さんの顔を見て会話できる人
手際がいい人
採血する前には必ず名前を確認したり、注射器を用意したりと、準備が必要になってきます。
その時の手際がいい人は何回もその作業を繰り返してきた人なので採血が上手な人が多いです。
手間取っていると、まだ採血に慣れていない可能性があります。
自信がありそうな人
自信がある人は失敗しにくい傾向があります。
これは私が働いていて感じることですが、採血が上手な人はやはり自信がある人です。
それもそうなんですが(笑)
実際思い込みは大切なようで、自信がない人はいつまでたっても得意になっていないように思います。
それに不安そうに採血されるより、自信がある人に採血されたほうが怖さも少ないですよね。
患者さんの顔をみて会話できる人
患者さんの顔をみて会話できる人は、採血に対して余裕があります。
もちろん採血中は集中しているので顔は見れませんが、採血前に少し会話するとよくわかります。
患者さんの顔を見ながら会話できる人は、患者さんの様子にもきちんと気を配れる人です。
それくらい採血に対して余裕があるということです。
採血が嫌い、採血が怖い、血管が見えにくい人へ
体に針を刺されるのは誰でも嫌なものです。
痛みに敏感な人やどうしても何度も失敗される人はいます。
そんな方になるべく恐怖感をなくすためにできることはこちら☟
▶▶採血が上手な人に代わってくれるかもしれません。
▶▶気分が悪くなりにくいです。もし気分が悪くなっても倒れる心配がないので安心。
▶▶針を見ないことで恐怖心が薄れます。
採血されるとき激しい痛みがあったら
採血は体に針を刺すので、もちろん痛みはあります。
チクっとする痛みは問題ありませんが、
手先がしびれるような痛みがあったり、長時間痛みが続く場合は病院のスタッフに報告してください。
必ず対応してくれるはずです。
まとめ
今回は採血が得意な人を見分ける方法をお伝えしました。
- 手際がいい人
- 自信がありそうな人
- 患者さんの顔を見て会話できる人
医療従事者も患者さんに痛みを与えたいわけではないので、採血の時は優しく見守ってくれると嬉しいですね。
採血が嫌な人も「怖い」と伝えると医療スタッフが優しく対応してくれると思いますよ。
それでは、また。
・なんで何本も採血しなくちゃいけないの